大都市は給与が高い

地方とこれだけ違う

より高い給与を得たいのであれば、やはり大都市で働いたほうが良いでしょう。地域によって看護師の給与平均に差があり、人口の多い東京や大阪などの大都市は高いですが、地方は低めになっています。例えば、東京で働く新卒看護師の平均年収が約370万円であるのに対して、東北で働く新卒看護師は約294万円と、かなりの差があります。平均値ではありますが、1年で76万円もの差があるのです。

給与が高くて驚いた人の体験談

とある看護師の体験談を紹介します。以前まで北海道の田舎で働いていたその方は、夫の転勤に付いていく形で都内の大学病院に転職しました。その際、給与がすごく上がって驚いたと言います。最初の給与明細をもらったときに、一瞬信じられずに明細に記載してある名前が本当に自分の名前か確認してしまったほどだそうです。
基本給が高いのに加え、夜勤手当などの各種手当も高く、以前と同じくらいの夜勤回数なのに手取りで5万円以上増え、こまで給与が違うともう一度地元に戻って働く気にはなれないと話しています。
もちろん、すべての看護師が給与を第一条件にして働いているわけではありません。もしそうだとしたら、すべての看護師は大都市で働くことを求めて転職し、地方の医療は成立しなくなってしまいます。大都市は大型の総合病院が多く、地方は個人経営などの規模の小さい病院が多いので、給与に差が出るのは当然のことです。そのため、給与が良いという理由だけで大都市で働くことをおすすめするわけではありませんが、転職を考えていて給与面にある程度こだわりがあるならば、地方と大都市では給与に大きな差があるという点は知っておいたほうが良いでしょう。

物価も高い点は忘れずに

大都市のほうが給与が高いということを紹介していきましたが、その分生活にお金がかかるというのも忘れないようにしましょう。特に家賃は、地方と比べて2倍から3倍ほど違うこともあります。ですが、住宅手当や寮を用意している病院もありますので、一人暮らしで住まいを用意する必要がある人は、住宅手当や寮があるのか、ない場合でも問題なく生活できるのかといった点を忘れずに確認しておくようにしましょう。